フロアマップ・病棟紹介

回復期リハビリテーション病棟とは?

院内の専門スタッフのパワーを集結。
退院後も“自分らしく”暮らせるよう、
病気やけがの回復期段階にアプローチします。

病気やけがによる障害の機能回復をめざし、リハビリテーションを行ないます。
たとえ後遺症が残っても、その残された機能を十分に活かして生活できるよう、また心理的・経済的な問題にも耳を傾け、ふたたびその人らしい生活を送っていいただけるよう、チーム一丸となって支援します。

回復期リハビリテーション病棟に入院できる患者さんは、病名や発症してからの経過時間が決められています。

フォトギャラリー

  • スタッフステーション
  • 病室(個室)
  • 病室(4床室)
  • デイルーム
  • 行事の様子(母の日)
  • 患者・家族勉強会

病棟の取り組み ~患者さんとともに~

毎日のリハビリはもちろんのこと、服を着たり脱いだりすること・食事をすること・歩くことなど、起床から就寝までの入院生活すべてをリハビリだと考えています。そのため、当病棟ではリハビリスタッフだけでなく、看護師や看護補助者などのスタッフもすべて担当制で患者さんにかかわり、「できる動き」から「している動き」となるようケアしています。
また、患者さんがリハビリテーションに集中できる環境を整えるために、さまざまなチームがあらゆる視点で患者さんにアプローチしています。長い入院生活においても四季の移り変わりを感じていただけるよう、お花見やすいか割り、おもちつきなどの季節行事なども実施しています。(下記は、取り組みの一部です。)

口腔ケアチーム

口腔とは、お口の中のことです。口腔の状況は全身にも大きな影響を与え、口腔内の環境が悪化すると誤嚥性肺炎などにもつながります。このような状態になれば、集中的なリハビリテーションを行なうことも難しくなってしまいます。そのため、看護師や看護補助者などが専門的な知識のもと、患者さんの口腔内を定期的に評価し、お口の中の清潔を保つようにする取り組みを行っています。

ランチーム

“ランチ+チーム”を、略してランチームと呼んでいます。ランチームは、患者さんが食事をとる姿勢を評価し、改善する取り組みを行っています。食べにくさを感じている患者さんも、姿勢や机・自助具など環境を整えることで、食べやすく、飲み込みやすく、楽しく食事ができるようになります。また、これらは肺炎予防にもつながります。患者さんの実際の昼食場面には、リハビリスタッフだけでなく、医師や看護師、看護補助者、栄養士がかかわっています。

ドライビングチーム

退院後、もういちど“車の運転”をしたい、と希望する患者さんにかかわっているチームです。患者さんの障がいの状況を評価し、ドライブシミュレータなどで訓練を重ねます。一定の点数をクリアした場合は、教習所と連携し実車での訓練も行い、岐阜県県警本部適性相談窓口で適性検査を受けます。この取り組みは平成27年度から始まり、これまでに希望のあった患者さんのうち約7割の方(49人)が、退院後、実際に車の運転をされています。

患者さん向け勉強会

患者さんやご家族を対象に、年に2回程度勉強会を行っています。「脳血管疾患とは?」「脱水とは?」「(ベッドから車いすなどへの)移乗はどうやるの?」「介護保険とは?」「リハビリと栄養の関係」など、患者さんやご家族が知りたいこと・疑問に思うことをテーマにしています。院内の各専門職が勉強会の講師をつとめており、なるべく一般の方にもわかりやすい言葉をつかい、また気軽に質問しやすい雰囲気となるよう、心がけています。

季節の行事など

  • おもちつき
  • ハロウィン

医師・スタッフ

医師紹介

当病棟は、病気やけがによる手足の麻痺や筋力低下などの運動機能障害や嚥下障害、また失語症や記銘力障害、注意障害などの高次脳機能障害のある患者さん対して、リハビリテーション治療を提供しています。
特に脳卒中後の機能回復には、脳卒中の病態や脳卒中リハビリテーションに関する専門知識と技術をもったスタッフによる、包括的なリハビリテーション治療が必要であり、関連する専門職だけでなく、患者さん・ご家族の協力による「チーム医療」により成り立っているといえます。
とはいえ、リハビリテーション治療を行っても、患者さんによっては後遺症が残ってしまう方も多くいらっしゃいます。リハビリテーションは機能回復をめざすことはもちろんですが、たとえ後遺症が残ったとしても、残された機能を十分に活かすことにより、その人らしい生活をおくっていただけるようにすることでもあります。

リハビリテーション科 部長 森憲司

当院では、この地域の方々により質の高いリハビリテーション治療を提供できるよう、最新の医療機器を配備し、患者さん一人ひとりの体調や回復段階に合わせ、きめ細かい治療を行っています。また、それぞれの職種が専門知識と技術を高め、それらを結集し、より良いリハビリテーション治療を実践していきます。障害を克服され、家庭や社会に復帰される患者さんとご家族のお力になれるよう、スタッフ一同、精一杯お手伝いいたします。

患者さんを取り巻くスタッフ

患者さんを中心に、それぞれの専門分野の医師・スタッフが患者さんを支援します。 また、内科医とリハビリテーション科医、内科病棟と回復期リハビリテーション病棟が、患者さんの入院時や入院中の体調管理・治療にあたり、患者さんとそのご家族をバックアップします。

ご協力ください ~ご入院にあたって、患者さん・ご家族へのお願い~

  • 患者さんには、就寝時以外できる限り寝間着から着替えていただきます。そのため、ご入院にあたっては「動きやすい服装」と「くつ」をご準備ください。介助や介護指導なども行いますので、看護師に相談してください。
  • 退院後の生活には、ご家族のご協力が必要です。入院中は、できる限りリハビリのご見学にお越しください。多くの現金を持たないようにし、セーフティボックスで自己管理をお願いします。
  • ご家族の方に介助や介護の方法をお伝えしますので、看護師にご相談ください。患者さんの状態に応じて、必要時、部屋移動をお願いする事があります。
  • そのほか、ご質問などがございましたら、遠慮なくスタッフにお申し出ください。

学会認定研修施設

当院は、以下の学会から正式に認定を受けた研修施設です。リハビリテーション科部長の森憲司医師が、これらの研修指導責任者を務めています。

  • 日本リハビリテーション医学会

    (岐阜県内で4施設 2023年現在)
  • 日本脳卒中学会

    (岐阜県内で14施設 2023年現在)
  • 日本臨床栄養代謝学会

    (岐阜県内で4施設 2023年現在)

認定スタッフ

当院には、全国リハビリテーション病棟協会から認定された看護師やリハビリテーションスタッフが在籍しています。
認定にあたっては、経験年数などの受講資格を満たしたスタッフが、1回6日間の研修を1年間に3回(合計18日間)受講し、その後レポートの提出や試験を経て、合格の認定を受けます。
質の高い看護やリハビリテーションの提供だけでなく、さまざまな専門職との協働とチームアプローチが実践できるスタッフです。

実績

疾患別患者数

2022年度

対象疾患 退棟患者数
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等義肢装具訓練を要する状態 106
上記疾患にて高次脳機能障害等を生じる重症の場合
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折 15
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有した状態 1
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後 0
股関節又は膝関節の置換術後 0
急性心筋梗塞、狭心症発作その他急性発症した心大血管疾患又は手術後 0

退院先内訳

2022年度

在宅 128件
転院 8件
介護老人保健施設 21件
その他 7件
合計 164件

治療成績

2022年度

在宅復帰率 88.0%
重症患者割合 48.0%
重症軽快度 56.7%
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